星見る囚人

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『恥知らずのパープルヘイズ』ジョジョの5部を読んだら次はこれ!

いや〜、ジョジョ第5部『黄金の風』最高でしたね!

まだ読んでないなら、初心者用に魅力をまとめてる記事を先にご覧ください。

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そして、「5部の小説がある」という情報を目にしたあなたは、

「オイオイオイ、ジョジョを小説になんてできんのかよォ〜?」

と言うッ!

 

言っておきますが、ジョジョ第5部の小説『恥知らずのパープルヘイズ』は間違いなくおもしろいです。買いです!

この小説を読むことで、今まで以上にキャラに感情移入できて、もっともっと5部が、ジョジョが大好きになります。

 

  • 俺はまだ信用したわけじゃあないぜ
  • 「読め」って命令してくれよォ
  • とても理解できないわ

というあなたも、「本、読まずにはいられないッ!」と思うよう、『恥知らずのパープルヘイズ』のあらすじと魅力をお届けしますね!

 

※この記事で使用した画像の権利は、全て荒木飛呂彦先生&LUCKY LAND COMMUNICATIONSおよび集英社に帰属します。

 

 

『恥知らずのパープルヘイズ』あらすじ

パンナコッタ・フーゴは、かつての裏切りの精算として、ジョルノ率いる新パッショーネから旧パッショーネの麻薬チームの暗殺を命じられる。麻薬チームと戦いながら、フーゴは自分自身の内面やブチャラティたちとの過去を回想していく。

なぜ自分はあのときみんなについていけなかったのか…_。組織の裏切り者を追うなかで、『裏切り者』となったフーゴ自身を振り返る物語。

 

遠野先生お得意の、細やかな心理描写が最高です。 

読み終わる頃にタイトルの「恥知らず」の意味がわかって、うわあぁ…と心にくることでしょう。

 

『恥知らずのパープルヘイズ』のここがいい!ここがベスト!

小説版を買おうかどうか迷っているあなたのために、『恥知らずのパープルヘイズ』のおもしろいところを3つご紹介します。

 

途中離脱したフーゴが主人公

ジョジョの奇妙な冒険第5部護衛チーム

フーゴに関して、どんな印象を持っていますか?

臆病者?裏切り者?そもそも印象が薄い?

 

とにかく、あまり良い印象はないんじゃあないでしょうか。
その原因はやはり、ブチャラティたちについていかなかったから、ですよね。

 

フーゴ自身も、あのときブチャラティについていかなかった、ついていけなかったことを苦悩し続けています。

そんなフーゴが、小説版ジョジョ『恥知らずのパープルヘイズ』の主人公なのです。

 

2018.09.06追記:アニメCM公開!

 

ジョジョの魅力のひとつに、『キャラの人間くささ』がありますよね。

今回の小説では、フーゴの人間くささが存分に描かれています。

 

護衛チームについていけず離脱したときのことを思い出してるシーンでは、フーゴはこんなふうに思い返しています。

両眼から、後から後から涙が出てくる。

行けなかった。

前に進めない。

一歩を踏み出すことが、どうしてもできない——。

「——うううううううう……ッ……!」

(『恥知らずのパープルヘイズ』p304~305より引用)

あと一歩の勇気が出ない弱い部分なんかは、共感しすぎて読んでてつらくなっちゃいました…。

 

勇気が出ないフーゴが悩んであがいて傷ついていく姿を見て、あなたは思うはずです。

フーゴは俺だ。」とね。

ジョジョの奇妙な冒険第5部の小説「恥知らずのパープルヘイズ」主人公パンナコッタ・フーゴとナランチャn

ジョルノが完璧超人すぎて、なんとなくキャラたちが遠いように思ってました。

そんな5部に一気に親近感を感じられて、またマンガを読み返したくなる小説です。

 

5部の名場面が回想で登場

フーゴの過去の精算がテーマなので、5部のマンガで出てきたシーンがいくつか登場します。

 

そのなかでも、特にナランチャとの絡みがよく回想されます。
ナランチャをブチャラティに引き合わせたのは、他ならぬフーゴですからね。フーゴにとって、ナランチャは影響の大きかったのでしょう。

 

フーゴと他のみんなが袂を別つ場面も、小説ではフーゴ目線で回想されて見事に文字で表現されています。

フーゴ、そんなこと思ってたんか…と胸がきゅぅっとしましたよ。 

 

もちろん、マンガでは出てきてなかった場面もあるので、「そんなことがあったんや!」と新たな発見もあって、ファンにはたまらないですね。

  

言い回しにジョジョっぽさ満載!

キャラのセリフはもちろん、会話文以外の文(地の文)でもジョジョらしい言い回しがたくさんあって、読みながらにやにやしっぱなしです。

「ノックして、もしもぉーし」

(『恥知らずのパープルヘイズ』p60より引用) 

 物語早々で、ニヤリとさせてくれるじゃあねえの。

 

「君は勇気を知らない。人が己を捨てて生きるときの力強さを、なにもわかっちゃあいないのだ。勇気を知らないという点で君は、人間の血を吸おうと噛みついて叩き潰されるノミにも等しい——」

(『恥知らずのパープルヘイズ』p143より引用)

ツェペリ「人間賛歌は勇気の賛歌ッ!」

  

奴を倒したと思ったのは錯覚だったのか——だとしたらもはや手遅れだ。何をしても無駄ということにしかならない…いや!

(いや……違う!)

(『恥知らずのパープルヘイズ』p217より引用)

この「…いや!」の感じとか、マンガの地の文でもありましたよね。

 

シラクサ——。

かつてギリシャ人が築いたこの街がローマに支配されていたとき、行政官キケロは次のように著述している。 

(『恥知らずのパープルヘイズ』p233より)

 こういうウンチクから入るのもジョジョあるある。

 

あれ、もしかして、上遠野浩平先生ってただのジョジョラーなのでは…。

大ファンは、見つかったようだな…。

 

 【もっと5部のおもしろい名言を知りたいならこちら👇】 

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『恥知らずのパープルヘイズ』でジョジョ第5部がもっと好きになる

マンガの小説版というと、食わず嫌いで読まないってことも多いと思います。

でも、ジョジョの小説版『恥知らずのパープルヘイズ』は、ファンなら絶っっ対に一読の価値アリアリアリアリーッ!です!!

 

  • 勇気が出ないフーゴに共感しまくれる
  • 5部の名場面をもう一度違う視点で読める
  • ジョジョっぽい地の文でにやにやできる

これが小説で味わえるんですから、それだけでも買いです。

 

読み終えたとき、タイトルの『恥知らず』の意味がわかって、その題名すらジョジョらしい意味があったんだと驚きました。

そうか、だからフーゴはあのときみんなについて行けなかったんだな…と。

そういうところが、またなおさらジョジョらしくて最高なんですよ。ああ、フーゴは人間くさくて、弱くて、だからここから強くなっていくんやなって。

 

 

この黄金体験を、はやくあなたにも味わってほしいです。

マンガと合わせて何度も読み返したくなる、そんな小説でした。こちらのリンクから、ぜひどうぞ👇 

あわよくばOVAとかでもいいからアニメ化してくれないかなあ…なんて、言ってみたりして…ハハ…
5部アニメ製作スタッフのみなさま、よろしくご検討ください。

 

【小説を読んだら、ジョジョバーにも行ってみませんか?】

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to be continued➸