未経験業界に転職を考えている、要領の悪い人見知りのあなたへ。
同じ境遇で苦労した私の経験の全てをお伝えします。
私はかつて、零細ブラック企業で働いていました。
パワハラ・セクハラ・モラハラの横行、給料天引き、長時間労働…そんな労働環境を変えたくて、思い切って未経験業界に転職したんです。
ですが…。
未経験業界であることと、私自身が要領が良くないこともあって、かなり苦労していろいろなことを言われてしまいました。
面と向かって言われたこともあるし、影で言われていたのを聞いてしまったこともあります。
この記事では、未経験業界に転職した私が実際に会社の先輩たちから言われたことを、全て晒します。
それと合わせて、「こうすれば良かったな」と思う対策も載せておきますね。
少しでも参考になれば幸いです。
私の転職先が特殊だった可能性もありますが、「これくらいのことを言われるかもしれない」と頭においておけば、入社したての苦しい時期を乗り越えられるはずです。
未経験業界の転職先で言われたこと
あなたはこんな特徴がありませんか?
- 要領が良くない
- 完璧主義
- 人見知り
- 予期していないことがあるとかなり慌てる
- 気にしい
自覚があるあなたは、これを読んで心の準備をしておいてください。
私と同じようなことを言われたり思われたりする可能性大です。
業界知識について
未経験業界への転職において、一番の壁がこの「業界知識」ですよね。
自分でも勉強しているものの、やっぱり実際のところはわからないことだらけ。
転職先は、あなたに知識がないことは承知の上で採用しています。とは言え、いざ現場に入ると、知識の無さを指摘されるのが現実です。
「ほんとに何も知らないんだね」
呆れ気味に言われたこの言葉。直接の先輩にあたる社員から言われました。
涙目を必死にこらえて謝るしかできませんでした…。
対策
- 先輩から教わったことを全てメモする
- 知らない用語を見たら必ず調べて覚える
- 業界のニュースを毎日チェックする
「もうちょっと勉強して」
自分でも必死に勉強しているのに、これを言われちゃあ…って感じですよね。これは関連部署の先輩社員から言われたことです。
この言葉は「現場の知識を深めて」って意味だと考えましょう。
対策
- おすすめの書籍やサイトを聞いてチェックする
- 業界で使える資格の勉強をしてみる
- クライアントとのやりとり(資料など)を観察する
「わからないからってすぐ聞かないで」
おそらく、この言葉を言われる可能性はかなり高いでしょう。
仕事を教えてもらっている先輩社員自身にも、抱えている仕事があります。そういう気持ちにもなるだろうな…と頭でわかってはいても、実際に言われるとこちらとしても「じゃあどうしろってのさ…」って思っちゃいますよね。
対策
- 自分で調べてから質問する
- 「どうしたらいいですか?」ではなく、「〜してもいいですか?」という聞き方に変える
- 他の先輩にも質問してみる
業務の仕方について
これまで身につけた仕事の仕方が、転職先では合わないということもよくあります。
未経験業界では、なおさら仕事の進め方や資料づくりなどは異なることも多いです。
また、要領が良くない人間にとっては、最も指摘を受ける場面でもあります。
「仕事が遅い」「時間かけすぎ」
完璧主義の私は、一つひとつの業務を「ミスなく遂行しなくては!」と思うあまり、時間をかけ過ぎて今いました。そのため、ことあるごとにこの言葉を言われて、焦ってさらに時間がかかって…。
修正は少ないものの、初動で時間がかかり過ぎるのは、やはり良い顔はされませんでした。
対策
- 作業を段階分けして、都度上司に確認してもらう
- 作業時間をあらかじめ決めておく
- ミスのチェックは1回に留める
「マルチタスクが下手」
要領が良くないひとは、同時に複数の業務があると、つい焦りばかり募ってしまいますよね。はい、私のことです…(泣)
できれば、ひとつずつ片付けていきたいところですが、そうもいかないのが仕事というもの。
あなたに要領が良くない自覚があるなら、これを言われてもショックを受けないように、心の準備はしておくべきでしょう。
以下の対策を試してみてください。
対策
- 業務に優先順位をつける
- 仕事を受けるときに「いつまでに終えるべきか」を確認する
- タスク管理アプリやリマインダーを活用する
「そんなことまで説明しないとわからない?」
あなたがエクセル・ワード・パワポが苦手なら、必ずと言っていいほどこの言葉を言われます。
特に「エクセル」「スプレッドシート」についてよく知らない場合は、死ぬ気で勉強して基礎を習得しましょう。
エクセルはどの業界でもよく使われるので、基礎ができるだけでもかなり仕事が楽になります。
未経験業界だとしても、資料づくりなどはあまり説明されないことが多いです。「これくらい知っているだろう」と先輩社員も思いがちで、お互いストレスがかかってしまいます…。
対策
- 既存のエクセル・スプレッドシートにある関数は絶対に消さない
- 初心者向けのエクセル解説の書籍で勉強する
- よく使われている関数を覚える
▼私もかなりエクセルは苦手でしたが、こういう書籍で勉強して基礎は自力でできるようにしていました
人間関係について
人見知りにとって、新しい職場での人間関係の構築はかなりの苦行。
ついつい無意識にATフィールドを展開してしまうのですが、それは転職先の人々にもバッチリ伝わってしまい、ますます溶け込めない…なんてこともよくあります。
「壁つくってるよね」
ただでさえ新しい環境は緊張するものですが、前職の退職理由が「人間関係」の場合は、なおさら緊張しますよね。
私も緊張しまくって、転職先の先輩社員たちと全然しゃべれませんでした。いろいろ気を遣って話しかけてくれても、「あ、は、はい…」みたいな対応ばかりになってしまっていたら、裏で「壁つくってる」と言われていました…。
対策
- 初めに「緊張しやすい」と伝えておく
- 聞かれたことに答えて、同じことを相手にも尋ねてみる(「〇〇さんも〜お好きなんですか?」など)
- 意識して自分の話(好きなもの、学生時代の話など)をする ※もちろん、相手の様子を見つつ!
「会話が続かない」
他の社員たちとの会話が、すぐ途切れてしまいませんか?
人見知りだと「嫌われるかも」と緊張しすぎて、逃げ出したい気分になりますよね。会話が途切れるのは、その気持ちが相手にも伝わってしまっているからです。
別に嫌いだからそうしているわけじゃあないのに、相手には嫌な印象を与えてしまいます。私と先輩社員たちとの関係は、ますます緊張の走るものになってしまいました…。
対策
- 「嫌われているとはかぎらない」と考える
- 意識的に笑顔で受け答えする
- 相手に質問して、相手の話す時間を長くする
「付き合い悪い」
仕事が終わればすぐに帰りたい民にとって、「飲みいこっかー!」と言われると「嘘だろ承太郎…」ってなりますよね。
私はつい反射的に断ってしまっていました。ウェーイ系のノリのひとが多い環境だったので、最も苦手なタイプの飲み会になることが容易に想像できてしまったからです。
それ以降、「あの子付き合い悪いよね」と影で言われるはめに…(泣)
対策
- 「それならしょうがない」と思われる理由で断る(「親が来てるんで」「先約が入ってて」など)
- どうしても気まずければ、数回に1回は耐えて参加する
- 「飲みに行かなくても仕事はできる」と考える
その他
ここからは、ちょっと愚痴に近い体験談になります。
「要領が悪いと、こういうことを言われやすいんだな」という感じで、頭の片隅にでも置いておいてください。
「あなたが入ってから仕事のミス増えた」
私が入社してから、発注の仕事の責任者を任されました。実際に発注を行うのはバイトの方々で、私はその管理をして責任を負うという役回りでした。
多くの案件を同時に動かすなかで、どうしても起こるのが発注ミス。先輩いわく、私が責任者になってからミスの数が増えたとのことでした。(このとき私が入社してから1ヶ月)
業務内容もまだ把握できていないなか、そう言われて私はもうほとんどパニック。すぐに改善策を考えて実行したもののミスは減らず、結局責任者から降ろされることになりました…。
自分の不甲斐なさと申し訳無さから、帰り道でよく泣いてたなあ…。
「意見出す前に仕事できるようになれ」
転職先の既存のシステムを使って働くなかで、「これこうしたほうが使いやすいのでは?」と思う場面が何度かありました。
他のバイトさんからも同じような声が挙がっていたので、上司に改善案を進言したんです。そしたら「意見出す前に仕事できるようになれ」と、一蹴されてしまいました…。
まあ、たしかにごもっともなんですけどね。でも、やっぱりちょっと悔しさがこみ上げました。
そのおかげで、「意見を聞いてもらうためにも仕事で結果出そう!」と思ってがんばれたので、かえって良かったかもしれません。
「ビジネス思考を持って」
あるとき、他の社員やバイトさんに対する社長の発言がどうしても引っかかって、「それ失礼なんじゃあないですか?」と反論してしまったことがあったんです。
そのときに、社長から「もっとビジネス思考を持ってよ」とたしなめられてしまいました。「礼儀とか君の主観でしょ?ビジネスでそういう話は不毛だよ」と。
これに関しては、正直今でも納得いってないですけどね。基本的な他者へのリスペクトがない人間に、どんなビジネスができるのか不思議です。
こうした考え方・価値観の違いによって受けた言葉に、かなり苦しみました…。
要領が悪い人見知りは転職3ヶ月が勝負!
ここまで読んで、不安になってしまったでしょうか…。
でも、器用にこなせない私たちのような人間にとっては、高確率で言われる言葉ばかりだと思います。
私は本気で頑張って働いたのですが、残念ながらうまくいきませんでした。今は常駐社員をやめ、委託業務を請け負うように変えてもらっています。
先輩や上司から見放されないためには、転職してから3ヶ月以内が勝負です。
この3ヶ月で、全力で仕事を覚えましょう。
基本的な業務ができるようになるだけでも、あなたに対する周りの態度はだいぶ柔らかいものになります。穏やかに接してもらえれば、こちらも落ち着いて仕事ができてミスもしにくくなるでしょう。
3ヶ月だけ必死に勉強して仕事を覚えてください。
本気で頑張っても「無理だ…」と思う場合は、働き方があなたに合っていないのかもしれません。配置換えや、雇用形態の変更を相談してみるのも手です。
あなたが私のように失敗せず、転職先で快適に働けることを、心から祈っています。
少しでも私の経験がお役に立てれば幸いです。
【ブラック企業で働きつづけるとこんな感じに追い詰められます👇】